

6月29日(火曜日)は日田市議会令和3年第2回(6月)議会の閉会日。
6月10日に開会され、16日から18日の3日間は20人という多くの議員の一般質問、22日の議案質疑、23日から25日まで、委員会に付託された議案の委員会審議がおこなわれました。
最終日の29日は、まず、総務環境委員長報告があり、それに対する2つの修正動議がだされました。その後教育福祉委員長報告、産業建設委員会委員長報告、議会運営委員会委員長報告があり、質疑と討論、採決が行われました。
採決結果としては、「天ヶ瀬温泉街復興プロジェクト事業」を盛り込む補正予算第2号を修正可決し、その他の議案は原案通り、可決しました。
この「天ヶ瀬温泉街復興プロジェクト」事業については、予算案を審査した総務環境委員長の審査結果報告を聞き、このプロジェクト事業の予算案の全額を一旦減額し、再考の上再提案を求める修正案を、中野哲朗議員と中島の2人で発議し、髙倉貴子議員がこの修正案に賛成討論をしました。
【総務環境委員会での採決結果について】
・全額(1,522万8,000円)を削減する修正案・・・賛成3名(居川・梶原・髙倉)
・一部(850万5,000円)を削除する修正案・・・・賛成1名(日隈)
・原案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・賛成2名(梅原・宮﨑)
「8月に計画されているイベントを、新型コロナウイルス感染拡大防止対策をしている状況で開催出来るのか?」「イベント実施は、3月議会で予算を可決した天ヶ瀬温泉街復活ビジョンを策定してからではないか?」とか「予算の積算根拠が曖昧」などの理由から、いったん、この事業費の全額減額するという修正案は、委員会の過半数は得られなかったものの、結果として、委員会内の最大の意見であったこともあり、この案が私の考え方にあったものでした。
しかし、天ヶ瀬温泉街の復興に取り組もうと一生懸命頑張っている地域の皆さんに対して、議会が予算を減額することにより、盛り上がりや、やる気を低下させてしまうことも考えました。
令和2年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた天瀬地区全体、上津江地区、中津江地区、旧市内でも石井工業団地や北友田など、被災した地域の復興を、日田市は総合的に考える必要性があるのではないかとの考え方を私は持っています。そして24年災、29年災で被災した小野地区や大鶴地区・夜明地区も含めた、日田市として復旧・復興プランの中での事業と考えて、日田市全体の将来像を持った中での復興プラン・復興ビジョンを日田市として作り、そして天ヶ瀬地区の復興ビジョンが作られるのではないかとの考えを持っています。そこから、今回の復興に向けた事業については、綿密な計画が必要でないかと考えます。
また、中津江地区福祉保健施設移転整備事業(本年3月議会)のように地域に施設整備を行う場合や、団体や特定地域に、交付金・補助金を支出する事業については、行政が、じっくり丁寧に取り組み、しっかりとした議案として提案することが、地域の皆様の思いをスムーズに事業化できる役割と責任を果たすことが必要と考えています。
この事業予算に対する、執行部側が頑張ろうとしている住民の皆様に対する助言や、予算の積算根拠の出し方について、この事業の大切さを深く考え、住民の方たちとともに実施する重要性を認識し、役割と責任を果たせていなかったから、このような議案上程となったのではないかと思っています。
そこで、今回の案件について私は、「一過性とならない」「継続的な事業」」として、、「5年後10年後の天ヶ瀬温泉街の復興につながる事業」となるように、将来ビジョンをしっかりともち、住民全体に対して効果のある事業となることを強く願っています。
夏のイベントはコロナ禍の現在、そして河川改修計画に対しての不安を抱えている方たちがいる中で行う事よりも、内容と時期を改めることが効果的ではないか。そして、11月からのイベントについても、これから住民への周知を図り、住民全体で事業内容を熟慮をして、そこに行政の的確な助言や協働でつくりあげた事業を9月議会に提案することで、当初の計画に近いスケジュールで、より効果的な事業となると考え、一旦この事業の全額を減額し、再提案を望み修正案を提出しました。
本会議での採決結果は、以下のとおり。閉会日の議長を除く出席議員は、20名
・全額(1,522万8,000円)を減額する修正案・・賛成3名(中野・中島・髙倉)→否決
・一部(850万5,000円)減額する修正案・・・賛成10名(大谷・日隈・溝口・井上・梶原・飯田・居川・三苫・松野・坂本盛)
→ 可否同数につき、議長が裁決。一部減額を可決。
議会としては、「天ヶ瀬温泉街復興プロジェクト事業」のうち、8月に計画された「天ヶ瀬温泉まつりウィーク」のみを減額することに、決定しました.
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